BIOVIA TURBOMOLE
(量子化学計算ソフトウェア)
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概要
BIOVIA TURBOMOLEは、Ahlrichs教授(ドイツKarlsruhe工科大学)らによって開発された非経験的量子化学計算ソフトウェアです。Resolution of the identity (Rl) 近似の導入により、膨大な計算時間が必要なクーロン積分を高速化し、Hartree-Fock法、密度汎関数法(DFT)、Møller-Plesset摂動法およびクラスター展開法の計算時間を大幅に短縮することを可能にしています。BIOVIA TURBOMOLEは、分子の光学スペクトルなどのプロパティ計算や触媒反応の解析などに用いられ、多くの成果をもたらしています。

励起状態の構造・プロパティを高速に算出
BIOVIA TURBOMOLEでは、時間依存密度汎関数法(TD-DFT)を用いて励起エネルギーの算出および励起状態の構造最適化を行うことが可能です。また、円二色性スペクトル(ECD)や励起状態構造の振動計算の機能も搭載されています。BIOVIA TURBOMOLEの高速なDFT計算機能により、比較的サイズの大きな分子の励起エネルギーや励起状態構造の最適化も取り扱うことができます。

TmoleXでより使いやすく
TmoleXは、BIOVIA TURBOMOLEのグラフィカルユーザインターフェースです。分子構造構築、計算設定、ならびに結果の可視化を行うことができます。

製品パンフレット

BIOVIA TURBOMOLEパンフレット (4.6MB) (BIOVIA COSMOthermパンフレット内に掲載)
最新版リリースノート
2024年12月にBIOVIA COSMOlogic製品 2025がリリースされました。対象製品はBIOVIA COSMOtherm、BIOVIA COSMOconf、BIOVIA COSMOplex&perm、BIOVIA COSMObase、BIOVIA COSMOquick、ならびにBIOVIA TURBOMOLEです。詳細は以下のリンクのリリースノートをご参照ください。

BIOVIA COSMOlogic製品2025リリースノート (0.9MB)
BIOVIA TURBOMOLE関連論文リスト

BIOVIA TURBOMOLE関連論文リスト (0.8MB)
ダッソー・システムズ社ウェブサイト
BIOVIA TURBOMOLE販売元のダッソー・システムズ社ウェブサイトもあわせてご覧ください。

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機能
BIOVIA TURBOMOLEの主な機能は以下のとおりです。
●計算方法
・Hartree-Fock法: RHF, UHF, ROHF
・配置間相互作用法: CIS, CISD
・摂動法: MP2, MP2-R12, MP2-F12, MP3(F12), MP4(F12), SCS-MP2, SOS-MP2, ADC(2), PNO-MP2,
PNO-MP2-F12
・クラスター結合法: CC2(approx. CCSD), SCS-CC2, SOS-CC2, CCSD, CCSD(F12), CCSD(F12)(T),
PNO-CCSD, PNO-CCSD(T)
・密度汎関数法: LDA, GGA(BLYP, BVWN, BP, PBE, TPSS), Hybrid(B3LYP, BHLYP, TPSSH),
Double Hybrid(B2PLYP), Range-separated(CAM-B3LYP, wB97, wB97X), empirical dispersion
・相対論効果: Spin-Orbit, Scalar(DKH)
・post-KS法: RPA, GW
・溶媒効果: COSMO
・外場の設定: 点電荷、静電場、PEEC、FDE
・量子分子動力学法: BOMD(エネルギー一定、温度一定)
・周期境界条件: 1〜3次元
●構造予測・反応解析
・構造最適化計算: steepest descent, DIIS, CG, quasi-Newton, quasi-Newton-Raphson, TRIM
・遷移状態探索: TRIM
・その他: minimum-energy crossing pointの最適化、chain-of-states法による反応経路探索、遺伝的アルゴリズムによる構造探索
●プロパティ計算
・熱力学物性: エンタルピー、エントロピー、化学ポテンシャル、モル比熱など
・IRスペクトル、ラマンスペクトル
・紫外・可視吸収スペクトル(スピン軌道相互作用の考慮可能)
・電子・振動円二色性スペクトル
・NMR: 遮蔽定数、カップリング定数 (周波数依存)
・分極率
・1次非断熱カップリング
・1次電子振動カップリング
・原子電荷:Mulliken, ESP
●励起状態計算
・励起エネルギー:CIS, CISD, CC2, ADC(2), TD-DFT, TD-HF, BSE
・励起状態の構造最適化:TD-DFT, TD-HF, CIS(D), ADC(2), CC2
・励起状態のエネルギー2次微分:TD-DFT, TD-HF, CIS(D), ADC(2), CC2
・励起状態の量子分子動力学計算:TD-DFT, TD-HF
・励起状態間の遷移モーメント:CC2
●高速化
・クーロン積分の高速化:RI-J, RI-JK, MARI-J
・並列計算:Intel MPI, OpenMP
title:{動作環境}
動作環境
BIOVIA TURBOMOLEは、以下の環境で動作します。
・Microsoft Windows 10
・Microsoft Windows 11
・RedHat Enterprise Linux 8.x, x ≥ 6
・RedHat Enterprise Linux 9
・Mac OS 11.7 or later
CPUは、Intel、またはAMD 64ビットCPUに限られます。
title:{ニュースレター掲載記事}
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