Direct Force Field

適用事例

メタノール用力場の作成

Direct Force Field では、密度や蒸発熱を利用してVDWパラメータを自動作成する機能により、凝集系シミュレーションでも精度の高い計算ができるパラメータを手軽に作成できます。この機能は、 専門家がノウハウを使って数週間かかっていたVDWパラメータ作成を自動的に1、2日程度で作成できるようになり、 凝集系に対応したパラメータ作成をより身近なものにします。Valenceパラメータと電荷パラメータのフィッティングにはB3LYP/6-311G**の量子化学計算結果を用い、VDWパラメータのフィッティングには常温常圧下(温度: 298 K、圧力: 0.1 MPa)でのメタノールの密度と蒸発熱を用いました。
作成した力場パラメータは、分子構造、内部回転エネルギー障壁や基準振動はもちろんのこと、液体メタノールの平衡状態を精度良く予測しました。定温定圧(NPT)の分子動力学シミュレーションにより、液体メタノールの等圧膨張曲線を描くと下図のようになり、 Direct Force Field により自動的に得られたパラメータが密度の温度依存性を精度良く再現していることがわかります。

応用例
メタノールの等圧膨張曲線(密度vs.温度)のシミュレーションと実験値の比較:
実線は実験値、点はシミュレーションの結果を示します。

参考文献. Sun, H. Automatic Parameterization of van der Waals Forces-With Application on Prediction of Fluid Densities First Industrial Fluid Properties Simulation Challenge, 2002 Annual Meeting, AIChE.

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